実験2.1
一般ソース(モノラル)を用いての聴感上の違い3
(a)空気室2.92Lスロート断面積92.6cm2 と
(b)空気室3.45Lスロート断面積92.6cm2と
(c)空気室4.21Lスロート断面積92.6cm2と
(d)空気室4.73Lスロート断面積92.6cm2
の比較
左右空気室 上下スロート断面積 ()はスロート絞り率 |
2.58L | 2.92L | 3.19L | 3.45L | 3.7L | 3.96L | 4.21L | 4.47L | 4.73L |
5.6cm2(0.06) | 78.6 | 78.7 | 78.8 | 78.7 | 78.5 | 78.4 | 78.6 | 78.9 | 78.4 |
23cm2(0.28) | 78.8 | 79.5 | 79.0 | 79.6 | 78.8 | 79.1 | 79.0 | 78.8 | 79.1 |
40.4cm2(0.49) | 80.0 | 80.1 | 80.4 | 79.8 | 79.7 | 79.7 | 79.6 | 79.8 | 79.6 |
57.5cm2(0.7) | 79.6 | 80.3 | 80.7 | 80.3 | 79.9 | 80.0 | 80.3 | 80.0 | 80.1 |
75.2cm2(0.91) | 80.0 | 80.6 | 80.8 | 80.4 | 80.0 | 80.6 | 80.1 | 80.1 | 80.0 |
92.6cm2(1.12) | 80.1 | 80.9 | 80.8 | 80.6 | 80.5 | 80.1 | 80.5 | 80.7 | 80.9 |
110cm2(1.34) | 79.6 | 80.7 | 81.2 | 80.9 | 80.3 | 80.7 | 80.3 | 80.1 | 80.7 |
(a)空気室2.92Lスロート断面積92.6cm2 と
(b)空気室3.45Lスロート断面積92.6cm2と
(c)空気室4.21Lスロート断面積92.6cm2と
(d)空気室4.73Lスロート断面積92.6cm2
スロート絞り率は同じであるが空気室が極端に違う場合音はどう違うかを確かめる実験。(a)と(d)は偶然にも2つの音圧レベルは全く同じであるから、違いがでるとしたらどこにでるかを調べる。
先ほどまでは空気室一定でスロートを変えて視聴したが、次は逆にスロート一定で空気室をいじってみる実験。(a)は極めて小さい空気室。(d)は極めて大きい空気室。(b)(c)はその中間。
視聴したソースは宇多田ヒカルfirstlove2曲目、SHM-CDの4曲目「ラデツキー行進曲作品228、ベートベン弦楽4重奏曲第3番ニ長調第一楽章。
実験1でスロートの違いはストレートに音圧の違いとしてでできたが、空気室は何の関連も得られなかった。なので、音の違いも分かりにくいのではと思いきや、実際はスロートを変えたときよりか空気室が違う場合のほうが聴感上の違いも大きく感じられた。
(a)(d)の極端な比較では一聴で違いがでる。空気室が小さい2.92Lのほうがホーンロードが強くかかって立ち上がりのよいエネルギッシュで高密度な音、反面ホーン臭い。4.73Lのほうは見通しがよくクリヤーな音、反面迫力にかける。 (b)(c)ではどうか?やはり違いは僅かであるが聞き取ることができた。どちらが良いかは好みの問題でどちらでも十分聞ける。
空気室が小さいとホーンにロードが強くかかって、ぶりぶりホーンらしい音になるが、空気室が大きいとそれが弱まって淡白であるがすっきした音ににある。この音の傾向の違いはスロートの大小と同じ。