スピーカー追求道>【4スピーカー追求編】MDFとフィンランドバーチによる実験トップ>
5、大音量時・小音量時の比較
これは非常に大事なことだから、項を改めて書こうと思う。
少々あたり前の知識として抑えておきたいことだが、音量が小さければエンクロージャー自体の材の共振は少なく抑えられるという点。つまり小音量であればエンクロージャーによる音はのりにくいので、箱による違いを認識しにくくなるという点。
では実際どのくらいの音量差が出たときにこれらの効果の違いを確認できるのだろうか?私はスピーカーキャビネットに手を触れながらじょじょに音量を上げてゆき、振動が手に伝わる直前のレベルでだいたい音に変化がでているのが分かる。(つまり手で振動が感じられるちょい手前)あたりでキャビネットの共振による違いが音として認識できるようになる。
これは人によって当然異なるだろうし比較するエンクロの材によっても異なるだろうからなかなか難しいであろうが、、、。エンクロージャーによる材の違いが分かりにくいという人はとにかく音量をあげてゆけばまず違いを認識できる。(市販のスピーカーを店で視聴する場合どんなに音量を上げても、専用のリスニングルームをもっているところでなければSN比が最悪で箱の響きなどほとんど分からないかもしれないが)
ちなみに今回のMDFとフィンランドバーチはかなり違いを大きく引き出してくれたほうだと思うが、夜中に聞こえるか聞こえないか程度の音量で再生するとほとんど違いはわからず、BGM的音量(アンプのボリューム位置7時)でよく聞けば分かるレベル、通常音量(アンプのボリューム位置8時~9時)で1聴して分かるレベルであった。つまり音圧レベルをあまりに小さくしか聴けないとそれほど違いを認識できないということだ。