スピーカー追求道>【4スピーカー追求編】ユニットとエンクロージャーの関係トップ>
4、「機械」としてのスピーカーと
「楽器」としてのスピーカー
これまでの考え方を整理すると、スピーカーエンクロージャーはユニットの振動に引きずられて必ず振動する。そしてその振動は直接音ではなく、間接音の一つである残響音に影響を与える。それでは現実にあるスピーカーはこのエンクロージャーの響きをどのように処理しているのだろうか?ここに大きな2つの考え方がある。
考え方1
⇒エンクロージャーの響きを完全に抑えこもうという発想。エンクロージャーの完全無共振化
考え方2
⇒エンクロージャーの響きを、全体の音作りに積極的に利用しようという発想。
箱の共振をスピーカーシステムの一部と考え利用し、ユニットへの悪影響は
極力排除したい。
現実にあるスピーカーは全てこの考え方1と2の中間にあると考えることもできる。すこし乱暴な気もするが以上スピーカー設計の違いを次のように言い換えられてきた。
考え方1⇒機械としてのスピーカー
考え方2⇒楽器としてのスピーカー