1、エンクロに使われる”材質”の重要性
スピーカーシステムとは一体どんな要素で構成されているのだろうか?
- ユニットの選択
- エンクロージャーの設計
- ”エンクロージャーの材の選択”
- ネットワークを使うか否か
- その他(ターミナル・内部配線・突き板・エンクロージャーへの塗装・接着剤・補強・箱の組み方)
大まかに1~5に分類してみたが、私が考えるスピーカーシステム全体に及ぼす影響度でいうと上に上げた順番に重要度が高くなり、下に行くほど重要度が低くなる(いうまでもなくスピーカーは総合力だから全て大事なのは当たり前であるのだが、、、)
1のスピーカーユニットの選択とはつまりシングルかマルチか、どのメーカーのユニットをどのように組み合わせるかを決める作業だ。特に中低域よりか上の特性はほぼ全てユニットによって決まってしまうと言ってしまってもいい。
2のエンクロージャーの設計。これは箱の種類・容積・ユニットとの相性を決める大事な作業。主に低域特性を決定するのが箱の設計で、これは基本理論はあるが最終的には経験と勘の世界。計算どおりに行かないのがエンクロージャーの設計であり、素人は長岡先生や先人が残してくれた設計図を使うことになる。スピーカー製作においてはこの1と2の影響が最も大きく、ほぼ全てこれで決まってしまうといってもいい。
4のネットワーク。これは音質悪化の元凶であるがマルチを組む場合にはどうしてもひつようになるいわば必要悪である。フルレンジ一発であればこれは使う必要がなくそれだけで音質的には有利になる。
5その他に括った。要素も一つ一つを見ると大事なものばかりなのであるのだが、内部配線にmウン万円するものを使ってもそれはユニットを変えたときのような影響度はないという意味だ。
今回のテーマは3の”エンクロージャーの材の選択”についてである。エンクロージャーの材の選択とはつまり、材に合板を使うのか、無垢材を使うのか、コンクリートを使うのか、といった材の選択のことである。これは上の表からすると3番目に大事なことになるが、スピーカー全体からみると音にどのような影響を及ぼすのだろうか?