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D-88への鏡面ウレタン塗装3
サンディング(サンダー)#280
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平滑な塗膜を得るために、ウレタンサンディングシーラー⇒サンディングを繰り返す。 |
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スワン系スピーカーは形がでこぼこしているので機械を使えないところは手作業でやらねばならなくなる。 |
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白い粉は塗膜を削ったあとのカスです。まだ塗膜はそれほど厚くないのでここでサンダーをかけすぎてしまうと着色部分まで削ってしまうことになるので注意が必要だ。 |
タッチアップ
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塗装用語’タッチアップ’とは木工ボンドがうまく拭きとれずに塗料がのらなかった部分へ筆を使って色を載せてゆく作業のことである。 |
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今回はタイトボンド+フィンランドバーチという組み合わせが悪かったのかかなり大量に糊をだしてしまった。それをうまく上塗りしてくれている。 |
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この作業は素人がまねできない職人芸と言っていい。社長に木目まで描き出せる秘儀を教えてもらったが、一朝一夕でできるものでもない。 |
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塗料ののり方を見て次工程を思案する壁谷氏。木工塗装は下地の状態・塗膜の平滑度・その日の温度・湿度の状態によって次の工程を変化させていかねばならずマニュアルどおりにはいかないものなのだ。 |
中塗り2回目
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ウレタン塗装の場合プロの木工塗装職人は、3つのガンを噴霧する量によって使い分けるそうです。 |
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中塗り2回目です。 |
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まだまだ塗膜は薄いので厚塗り用のガンで塗膜を増してゆきます。 |
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私は前にフラミンゴをガン塗装で経験したが、複雑な形ゆえ非常に難しかったのをおぼえている。壁谷氏はもちろん難なくこなす。 |
中塗り3回目
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2回目から3回目の間はサンダーなしで再びウレタンサンディングシーラーを塗り重ねてゆく。 |
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ある程度塗膜がついてくると塗料のしみ込みが少なくなり、塗料がすぐに垂れるようになってくる。 |
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塗膜がついてきたのが分かりますか?普通の鏡面塗装の場合、中塗り工程はこのくらいで次に仕上げにゆくのだが今回はできる限り厚い塗膜をという以頼をしたのでここからさらに塗り重ねてゆく。 |
サンディング(サンダー)#280
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今回のフィンランドバーチはそれほど導管が深くなく、塗料の吸い込みはすでにほとんどない。さらに塗膜をあつくするために一度作った塗膜を削って平滑にしてゆきます。 |
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壁谷氏;「こんなに塗膜を厚くしてどうするの?」 大山;「音の為です」 壁谷氏;「???」 |
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写真後ろに写っているのは大型のヒーター。塗装は温度が最も大切で温度が低いときはヒーターで暖めて塗装を行い、乾燥の速度を早めるのだそうです。 |