スピーカー追求道>【2スピーカー製作編】木工塗装技術編トップ>
オイル塗装とは
オイル塗装とは別名「拭き取り塗装」といって、材の表面にオイルを刷毛(はけ)で十分にぬりこんで乾く前にウエスで拭きとってしまう方法です。この方法はプロが行っても素人が行ってもほとんど差がつかない唯一の塗装法で木工屋に愛用されている手法でもあります。
オイル塗装の特徴としては木の表面に塗膜ができずに木の質感をそのままに生かすことができる・素人がやっても「拭き取り」をするので塗りムラになりにくいなど。音への変化は塗膜をほとんど作らないため、塗装前後の変化はほとんど感じられない。自然な木の響きを強調したいときにはもってこい。
オイルフィニッシュは本来チークやウォールナットといった濃色系で硬い1枚板に適した塗装方法です。合板にはあまり利用しません。うすいツキ板の場合下のボンドが透けて見えてしまう場合もあります。しかし実際塗装してみると決して悪いものでもありませんのでここで紹介いたします。下の写真はワトコオイルのクリヤーで端材に着色をしたところです。
合板の種類 | 塗装の仕上がり | 端材での実験 |
シナ合板 シナアピトン |
不向き | ![]() |
ラワン合板 | なかなか良い | ![]() |
MDF | 着色は難しい クリヤーがお勧め |
![]() |
赤松集製材 | 良い | ![]() |