塗装の種類と塗膜の硬度の関係
（塗装と音の関係）

　塗装の種類と塗膜の堅さに関してのデータは以下のとおりとなっております。（引用元：｢塗料（社団法人雇用問題研究会編）」）

塗料の種類	塗膜硬度
硝化綿ラッカー	△
アクリルラッカー	△
２液系ボリウレタン樹脂塗料	○
不飽和ポリエステル樹脂塗料	◎
酸硬化アミノアルキド塗料	◎
チークオイル	×
UVハードコート剤	◎

　私が経験したのはアクリルラッカー、２液系ポリウレタン、不飽和ポリエステル、UVハードコート（後ろから２つは見ただけ）。音に関しては変化するのを確認しているがこれは本当に僅か。スピーカーユニット、スピーカーボックスの構造、スピーカーボックスの木材の材料などと比べると相当小さな問題だと私は考えています。「このニスを塗ると音が激変する 」というのにはまだ出会ったことがありませんし、今のところ信じられません。ただ塗膜が堅めの塗料を厚塗りにした場合材の共振周波数が高くなり、うまくフィットすれば材の制振につながり、うまくいかなければピーキーな響きとなるのをD-88ｽｰﾊﾟｰﾌﾗﾐﾝｺﾞで確認しました（D-88では大成功だった）。

　塗装に関してはスピーカーエンクロージャーのデザインや、意匠的な問題がほとんどであると私はとらえています。