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スワン系スピーカー製作の注意点
長岡鉄男先生はスーパースワン、スワンa、フラミンゴ、スーパーフラミンコ、レア、モアと数多くのスワン系スピーカーの設計を残されました。基本的な構造はほとんど同じです。通常のCW系のバックロードホーンに比べるとつくりが複雑で製作の難易度も上がります。大山も過去に何機種も作りましたが、製作上最も重要な点は胴体部分を歪みのない正確な直方体に作ることです。これができないと音道部分が側板・底板・天板にうまく接着されずホーン音漏れの原因となります。
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1段目の板の接着が完了。 |
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その後に接着する板の位置決めが最重要。 |
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スコヤと呼ばれる直角を確認する道具 |
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下に平面の出ている板を敷く。スワンの天板・地板を仮置きして両サイドから直角を確認する。 |
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左右側板も必ずチェックする。4方向から直角を確認して2段目の位置を微調整してきめる。 |
写真の説明では1段目を作り終えた2段目部分の板の位置決めの重要性を書きましたが、3段目も同様に位置決めをする必要があります。