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端がね利用ーBHの上手な側板のしめ方1
バックロードホーンスピーカーは様々な作り方が可能ですが、最も一般的な方法は音道部分を全て組み立ててしまってから、最後に側板をサンドイッチするように接合する方法でしょう。この方法で端がねをしめる場合ちょっとしたコツがありそれがわかると一人でも完璧に接合することができます。
そのちょっとしたコツとは”仮止め釘”を利用することです。仮止め釘はボンドがついた板がつるつる滑るのを防ぐ役割をするので、正確な位置に板の場所決めができて、端がね(もしくわビス止め)をかけられるようになります。木工の現場ではピンタッカーという機械にインパクトでのビスを主に利用しますが原理は全く同じです。
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これが”仮止め釘” |
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板の4隅に仮止めクギを表から打ってゆく。クギの先が2~3ミリ貫通するくらい長さに打つ。 |
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ひっくり返すと釘の先端が少し出てる。 |
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バックロードホーンの音道部分にたっぷりボンドを塗る。 |
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先端の少し出た仮止め釘つきの側板をそーっとのせて正しい位置を探ります。 |
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場所が決まったら上から圧をかけ、金槌で仮止め釘を最後まで打ち込みます。 |
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これで板がつるつる滑ることはないので、思い切りはたがねでプレスしてやります。 |
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音道部分へ重りをのせて圧力をかける。(ここはビスでもよいです。) |
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接着が済んだら、仮止め釘をペンチで引き抜きます。 |
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濡れウエスにアイロンをかけけると仮止め釘の穴が見えなくなります。 |