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木工ボンドについて
木工の仕事をはじめて様々なボンドを利用するようになりました。私は仕事では数種類ほどのボンドを接着時間・強度・耐水性・耐熱性などによっていろいろ使い分けます。
スピーカー製作に関していえばいわゆる木工ボンド(正式名称:酢酸ビニール樹脂エマルジョン)がベストでしょう。木工ボンドは固まるまでに30分ほどの余裕があり、その間に端がねなどでゆっくりと圧着する時間がある上、多めに塗ることで音盛れを防ぐパテの役割を果たします。
家具製造で最もよく使われる速乾形のゴムのりと言われるものもホームセンターなどで入手できるようになりましたが、これは時間的な節約には大きなメリットになりますが、一般の人が大型のプレス機なしで利用するには圧締強度不足になる可能性があり特定の用途を除いてはあまりお勧めできません。
一般のホームセンターで入手できるのは次の2種類のうちどちらかを利用すればよいでしょう。お金があればアメリカ製のタイトボンドという黄色いボンドがお勧めです。白いボンドより接着力があり固まるとカチカチになるので音質的に良いとされています。ただしタイトボンドは乾くの非常に早く、一度塗布した部分をふき取るのが白ボンドに比べて大変困難です。(ふき取りに関しては次のページを見てください)