組み立ての事前準備・段取り
板を購入したらいよいよ合板をボンドで組み立ててゆく組み立て作業です。スピーカー製作の作業は段取りが命。早く作りたい気持ちを抑えて以下の項目を確認してから作業にとりかかろう。
必要なものを全て準備する
どんなスピーカーを作るかを決めたら必要になる材料(ユニット・ターミナル・内部配線etc)製作用の道具をリストアップした後、1日かけて全部買い揃えてしまうとよいです。作り出してからあれがないこれがないと買出しにいっているとあっとい間に時間が過ぎてしまいます。スピーカーを組み立てる場所
スピーカーの組み立てには結構スペースが必要になります。部屋の中で作業する場合は作業スペースを広く取っておこなうと効率的。さらに木工機械、特にサンダー・トリマーを部屋の中で使うと後が大変なことになるので外での作業をお勧めします。塗装は必ず外で行うようにしましょう。木材を仮組みする
購入してきた板は必ず仮組みしてみましょう。仮組みをしてみる事でオーダーしたパーツは全てあるか、精度に大きなくるいがないかが確認できます。(パーツが間違えている場合も稀にある。)始めにお店と話し合った精度がでていない場合はお店にクレームをいれて交換してもらいましょう。
パーツに番号をつける
長岡師設計のスピーカーには設計図のパーツに番号がふってあって、それを順番に組み立てればokです。この番号は板の見えない部分に書いておくと大変作業がはかどるので、鉛筆もしくわ養生テープに番号をふって貼り付けてゆきます。
すみつけを行う
これは接着する場所に線を引くことです。バックロードホーン型スピーカーでは内部の音道部は開口部分を除いてほとんど見えなくなってしまいますので接着する場所には細めのマジックであらかじめ線をひいてしまいましょう。接着するたびにスケールをとりだすのは大変な手間になります。
組み立てる順番について
長岡先生が設計されたスピーカーには設計図に組み立ての順番がついています。①+②+③+(④+⑤)+・・・・・・・というやつです。括弧がついたパーツは先に組み立てることになっていてそれ以外は順番にパーツを組み立ててゆけば完成となるわけです。この組み立ての順番に関しては参考程度にすればOKだと思います。まずは先生の番号どおりに仮組みしてみて自分のやり易いように訂正を加えてゆけばよいでしょう。
組み立ては2個を同時進行で
スピーカーは1つ完成させてから、もう一つを完成させるより、左右2つを同時進行で作るとやりやすいです。というのはパーツに重りをかけたり、釘うちをする場合ペアーになるものがあると2つを互い違いに重ねて圧をかけたりできるからです。
ターミナルについて
ターミナル・鬼ツメナット・内部配線などは合板を組み立てている時にとりつけなければ、とりつかなくなってしまうものもありますので注意が必要です。特にナット類はバッフルに何も付ける前につけないと、取り付けができなくなってしまいます。