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長岡鉄男氏の設計図の問題点
長岡鉄男先生は生涯500近くの設計図を残されましたが、板を注文する際に問題になることが2つあります。1つは非常に古い版の本で設計のミスがあり、そのまま作ると作れなくなってしまうものがあります。板を発注する前に自分で確認するほかありません。数としてはそれほど多くはないと思いますが買ってきた後に組み立てられないとなるとショックですので事前に確認することをお勧めします。基本的に長岡鉄男先生のスピーカーで人気があってたくさんの人がつくっているのには問題ないと思いますが、マイナーなモデルに関してはチェックが必要になります。
もう一つは「長岡鉄男先生の板取はそれがモノラルなのかステレオなのかの統一がない」ということです。どういうことかと言うと、何も考えずに長岡先生の設計図をもってホームセンターで注文を頼むと、場合によってはモノラル(1本分)だけ、場合によってはステレオ(2本分)になることがあるということです。例えば、長岡鉄男最新スピーカークラフト①「スワンaとその仲間」にD-102とD-161レアの板取がのっています。D-102の板取図をコピーしてそのまま注文するとステレオ(2個分)ですが、D-151はモノラル(1個分)です。つまりD-151を作ろうと思ったら同じものを×2で注文しなければだめです。これは買う前にほーんの少し頭を使えば間違えることは絶対ありまえせんので、買う前にきちんとステレオ(2個分)になるか確認してください。(私はD101sで間違えました。)