108万円の音をGETするメルマガ
バックナンバー
2008年11月21日配信号
自作派の超大物宅に訪問してきました大山です。
~続きは編集後記で
■ヘッドフォンレビュー更新■
久々に秋葉原にいってヘッドフォン聞いて
きました。
http://www.diyloudspeakers.jp/idaf/data/164.html
スピーカーに比べるとヘッドフォンは
部屋の特性がほとんど関係がないので
気合を入れて視聴を繰り返せばアタリ・
ハズレなしに自分の好みのものを選べますね。
スピーカーなんかは部屋にもって帰ったら
全く違う音になっていたなんてことはざらですし、
アンプやプレーヤーに至ってはある程度
経験を積まないとほとんどショップでは
違いすらほとんど分からないかもしれません。
私が現在良質なヘッドフォンが探している理由は
スピーカー設計をする上で、「基準になる音」
を決めたいからなのです。
これは何もヘッドフォンではなく
モニター型の市販スピーカーでも
いいのですがやはり部屋の影響をなしに音
の基準を持てるというのはいいと思ったわけです。
(ちょっとミキサー気取りに・・)
ですので、ヘッドフォンに求める
基準はフラットであること。変なクセ
がないこと。これが一番の基準になります。
いろいろ聞いてみて分かったのですが、
ヘッドフォンもスピーカー以上に個性がいろいろ
でほんとにメーカーによって色々な音作り
があるんだなと改めて思いました。
この大山流のヘッドフォンの選び方は
もう少しまとまったら
無料レポートをバージョンアップ
する際に追加したいと思います。
(あのレポートは書いて半年程度ですが、
今読んでみるといろいろ書き換えなければならない
部分もたくさんありそろそろ手をつけなければ
と思っています。)
密閉型ヘッドフォンで現在私が一番
目をつけている機種は・・・・
■DENONのAH-D5000■
です。
以下はホームページに掲載したAH-D5000の
レビューです。
DENONのAH-D5000はDENONの密閉型ヘッドフォ
ンAHD7000の下位機種でハウジングに無垢材
を用いた高級ヘッドフォンです。
このAH-D5000は抜群に解像度が高く現在
市販されている密閉型機種のヘッドフォン
の中で私の最も評価の高いヘッドフォンです。
(AH-D7000も良いが、2倍近くの値段の価値は
私には分からない。よってこのAH-D5000に
軍配があがった。)
AH-D5000の音の傾向は全体的にワイドレン
ジでフラット。特筆すべきは20hz、25hz
といった最低域を完全にフラットにしかもこ
もり感なしに再現しきること。
安価なヘッドフォンからこのAH-D5000に変
えると、最低域の量感がぐっと増し、小口径
スピーカーから質の良い大口径スピーカーに
変えたときに近い印象を受けた。これだけ低
域を伸ばした音というのはクリヤーさを欠い
たりするものだが、抜群にクリヤーだ。
高域も非常に素直でピーキーさや嫌な金属
的な響きも一切なくスピーカーで言えばべリ
リウム、純マグネシウム級の分解能をもって
いると感じる。長時間聞いても疲れないだろう。
AH-D5000はデノンのヘッドフォンであるが
、音作りはデノンのアンプとは全く違う。
デノンのアンプは中低域の押し出しの強さと高
域のキラキラ感が特徴で、人によっては下品
だと思う向きもあるようだが、このヘッドフ
ォンはそのようなデノンのマイナス面を全く
持ち合わせていない。
AH-D5000のハウジングにはマホガニーを利用している
。マホガニーはスピーカーエンクロージャー
で使っているのをみたことがないが、赤茶色の
木材で高級木材として使われている。このAH-D5
000を聞いてから俄然興味がでてきた材になりました。
圧倒的な情報量と分解能の高さをもつこのAH-D5000
の得意なジャンルはやはり大編成のオーケストラだろう。
ジャズや室内楽、ポップス程度で使うのはちょっとも
ったいないという気すらしてくる。ボーカルも非常に
良いが、ボーカルオンリーであればここまでのグレー
ドでなくても良い機種は他にもあると思う。
AH-D5000は安い店でもまだこのくらいの値段です。
http://www.diyloudspeakers.jp/idaf/data/165.html"
■木工道具の選び方■
このメルマガはオーディオに関しての記事
をメインに書いていますが、
筆者はオーディオメーカーに勤めている
人間ではなく木工所に勤めている
人間でありまして、木工機械については
ちょっとしたこだわりがあります。
今回はオーディオ自作派の方向けに良い”木工
機械”とは何かというテーマで文章
を書いてみようと思います。
ですので自作派以外の人は読み飛ばして
ください。
「良い木工機械」とは偶然にも「良いオーディオ
機器」と共通する部分があります。
それは「重さ」です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
重い機械ほど頑丈で安定性があり、耐久性が高い。
数百万円する据え置き型のマシンから
ハンディータイプの数万円の木工機械まで
全て共通しますが、
どっしり重い機械ほど概して良い。
けど値段も高くなります。
据え置き型の
ボール盤、卓上丸鋸、バンドソーなどは重さが一番大事。
定盤が軽いと鋭利な刃物が自分の方にひっくり返って
くる可能性があり命にかかわります。
ハンディータイプの木工機械
(インパクト、ルーター、トリマー、サンダーなど)
もやはり重いものが質が高い。
しかし、木工職の人間は
一日中インパクトドライバーでビスモミ
だけをしている日とかもあるので
やはり軽量なものが恋しくなります。
このへんはどこかで妥協するしかありません。
ヒタチ工機の機械のプロ用
インパクトやサンダーはやたらに
重く、耐久性は高い。
マキタやリョービなどは
比較的安価で軽量なものが多いですが
やはり故障しやすいのです。
あっそうそう。
インパクトドライバーなどは
1万円くらいのDIY用の安価なものと、
プロ用と称して4万円くらいのがありますね。
この価格の違いは何なのか?
と疑問に思ったことはありませんか。
私も昔そういう疑問をもっていました。
最大の違いは何かというと
耐久性が高いというこうとと
バッテリーが長持ちするということです。
機能の本質的な違いはさほどありません。
ですので新品のものを10分だけ使うのであれば
どちらもそう変わりはないでしょう。
仕事で使う機械はDIY用途と違って、5時間
時には10時間と連続して
使っているというのが普通の状態なので
5千円の機械ではすぐに壊れてしまいます。
それで耐久性が高く、値段の高いものを使うわけですね。
インパクトドライバーなど5千円で買えますが、
これはバッテリーが全然長持ちしないので仕事には
使えません。それで高いものを使うわけです。
ですので、1年に数回スピーカーボックスを自作
したり、たまに家具を作ったりする程度であればプロ用の
高価な機械は不要と思われます。
もし、「木工機械選びで迷ったら重さを選択の基準の
一つにする」。これは使えると思います。
ここで大山独断と偏見による木工メーカーランキング
を発表します。
1位HITACHI工機
2位マキタ
同2位リョービ
3位ナショナル
同3位BOSH
番外 ブラック&デッ○ー
番外に位置されたブラック&デッ○ー社のサンダーは
仕事で使って2日で壊れました。それゆえ番外です(笑)
■編集後記■
ついにあの人
http://www.diyloudspeakers.jp/idaf/data/166.html
のお宅に訪問してきました。
ステレオ誌のスピーカーコンテストで
前人未踏の3連覇を達成したあの方です。
聞いてきたスピーカーや部屋も凄かった
ですが、本人もやはり只者ではありませんでした(笑)。
ハイエンド自作スピーカーというブログタイトルは
「自作でハイエンドを目指すのを目標として・・・」
とどこかに書かれていましたが、
私に言わせればそんなものはとっくに
超えている世界でしたね。
kenbe氏のスピーカーはユニットの価格だけで
みれば(私の計算が正しければ)ペアで20万
程度でしょう。箱、ネットワークを含めて
も30万は超えないと思われます。
では出てきた音は市販品で言えばどのくらいの
値段に匹敵するのか?
私は最低10倍、多くみて20倍くらいになるので
はないかと考えています。つまり300万クラス~600万クラス
に十分匹敵するのではないかなと思います。
私もいろいろハイエンド機種は聞いてきてはいますが
300万あればB&Wの800や、JBLのS9800、ウイルソンのsystem8
あたりに手が届きます。600万であればPIONNERの
リファレンス1やJBLのDD66000あたりも見えてくる価格です。
氏の部屋のチューニングや機器の使いこなしが素晴しかった
ことももちろん要因ではあるし、私自身がFOSTEX
ファンであるということもありますが、それらを差し引いても
上に述べたスピーカーに十分肩を並べられる
実力をもったスピーカーであることは間違いないと思いましたね。
自作を極めた男のスピーカーはまさに
「ハイエンド」そのものでした。
さらに今回一緒に夕食を食べているときに
極めて重大なことをkenbe氏は僕だけにこっそり教えて
くれました。
それは
彼がステレオ誌のコンテストで
グランプリを受賞した時に,
多くのオーディオ評論家を唸らせた
といわれるバックロードホーン設計の種明かし
です。
彼はこのことをブログにも公開していなく、
ほとんど人には喋らないようなので
申し訳ありませんがここでは書けません。
知ってしまえば
「あ~そうか~そういうことね!!」
と納得できることなのですが、もし私が
がこの法則を知ろうとしたらkenbe氏が費やし
た年数(20年ぐらいか?)は軽くかかるのでしょう。
僕にとっては何の苦労もしないで、設計がいっきに
20年ぐらい先に進んでしまいました。(笑)
丸一日付き合っていただいた
kenbe様にはこの場を借りて御礼を申し上げます。
当日お邪魔しました、akagi様
http://www.diyloudspeakers.jp/idaf/data/167.html
もいきなりの訪問に関わらず快くOKしていただき
本当にありがとうございました。
最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
大山へのメッセージはこのメールに直返信で届きます。